ピエモンテ州のワイン

<ピエモンテ州>

州都トリノは、かつてサルデーニャ王国の首都でした。サルデーニャ王国は、 18世紀から19世紀にかけて存在した国家で、領土は現在のイタリアとフランスにまたがり、サルデーニャ島、ピエモンテ、サヴォワとニース伯領(アルプ=マリティーム県)を統治していました。その存続期間、王国の本拠はサルデーニャ島ではなくピエモンテで、首都はトリノでした。サルデーニャ王国は「サルデーニャ」と名乗りますが、その経済・文化の中心はピアモンテにあって、イタリア統一創建に大きな役割を果たしました。イタリア統一運動は、1815-1871年に起こったイタリア統一を目的とした政治的・社会的運動です。1861年に イタリア王国が建国され、統一は一応成立はしましたが、1866年にヴェネチア、1870年にローマ、教皇領の残りを併合して、イタリアの統一は終了しました。
ピエモンテ州は農業州で、豊かな雪解け水に支えられ、国内一の米作地帯として近隣には水田が広がり、「スローフード運動」発祥の地であり、独自のこだわりある食文化が存在しています。ワインの生産量では、全20州の第7位に過ぎないですが、そのDOCGの数はイタリア最大で、トスカーナと共に、イタリア誇る2大名醸地の一つです。
自動車のフィアットが象徴するように、トリノを中心に工業も盛んで、イタリア一の商業都市ミラノを州都としたロンバルディア州と共にイタリアでも群を抜いて所得水準の高い州となっています。トリノ近郊の地区リンゴットLingottoは、フィアットの歴代80以上の車種が生産された巨大な自動車工場(1923年-1982年)の老朽化した工場跡地に、コンペで選ばれたレンツォ・ピアノの案で1989年にショッピング・モール、ホテル、美術館、映画館、コングレス・センター、劇場、コンサートホールが設置された複合施設に生まれ変わりました。 このリンゴットで行われる同協会主催の「サローネ・デル・グスト」は世界最大の食の祭典です。この地は「食」への意識が高いだけではなく、世界に先駆けた新たな食に関するムーブメントを発信する活力があると言われています。

<ピエモンテ州のワインについて>

ピエモンテ州と言う州名は「山の足」を意味します。州名が示す通り、ピエモンテはアルプスの南の山麓に広がり、北をスイス、西をフランスと国境を接しています。古代から野生品種を使ったワイン生産が盛んで、ピエモンテがエトルリア人とケルト人の交流・交易地だった紀元前5世紀頃の葡萄の木の花粉がこのエリアで発見され、地域の方言に、特にワイン関連用語でにはエトルリア語やケルト語が残っており、葡萄栽培の歴史の古さを証明しています。古代ローマ帝国時代には、学者で軍人の大プリニウスが「ピエモンテ地域は古代のイタリア半島で最も葡萄栽培に適した地のひとつであると」述べました。ただし、この時代はあくまで庶民の飲み物として生産されていました。
良質なワインを生産することができる地域は一定の地域に限られてくるものです。フランスは気候条件の良い地域が多く、歴史的に良質なワインを生産で有名でしたが、今やイタリアワインも良質で美味しいワインが生産されということで注目が集まってきてます。ピエモンテ州は厳しい気候ですが、ワイン生産するには適した気候の特色も持っています。イタリアワインの生産量をみると、ピエモンテ州はイタリア20州の中で7位ですが、非常に良質なイタリアワインを生産しており、イタリアワインの王様バローロやバルバレスコなど、多くの銘柄があります。
18世紀中頃、貴族出身カミッロ・カヴールの貢献で、ワイン醸造技術は急速に進歩し、葡萄栽培の発展、美しい景観が広がるワイン産地5地区とグリンザーネ・カヴール城の地域が有名になり、銘柄ワインにまで成長ししました。この地域では、日当たりの良い丘陵斜面に広がるブドウ畑、古城や教会などの建造物と調和した見事な景観と歴史を反映した風景美から「ランゲ、ロエーロとモンフェッラート」は、葡萄畑の景観と歴史的ワイン醸造の伝統を残す文化遺産として、2014年に世界遺産に登録されました。
対象となるのは、タナロ川東岸のランゲ地方から西岸のロエーロ地方にかけての一帯、ならびにモンフェッラート地方に広がるブドウ栽培地計5件と城1件となります。

(1)バローロのあるランゲ地方
(2)バルバレスコの丘陵地
(3) グリンザーネ・カヴール城
(4)ニッツァ・モンフェッラートとバルベーラ
(5)カネッリとアスティ・スプマンテ
(6)インフェルノットのモンフェッラートの6件になります。

「ワインの王様」といわれるバローロはランゲ地方で有名で、人口わずか700人の小さなバローロ村から、ネッビオーロ種を使ったイタリアの最高級赤ワインが生産されます。
ランゲ地区と隣接するロエロ地区では、イタリア語で「ちょっと変わり者」と意味するアルネイス種で造られる白ワインの生産が盛んです。
バルバレスコ村は美しい丘陵地にあり、中世の建物群や古いワイン醸造施設などの残る景観も世界遺産の構成資産の1つです。

ワイン研究所「グリンザーネ・カヴール城」は18世紀の中頃、ピエモンテの貴族カミッロ・カヴールは、領地であったバローロ地区のワイン改良に挑戦し、フランスからワイン醸造学者を招き、研究に研究を重ねてバローロのワインを力強く、長期熟成にも耐えられるような重厚なワインに仕上げました。カヴールの事業を高く評価したサルデーニャ王は、別荘として使っていたこの城をワイン造りの研究所として提供しました。その後カヴールは他の地区のワインも改良し、ピエモンテ州のワインは世界的に評価されるワイン産地になりました。英雄カミッロ・カヴールはイタリア統一に尽力したことでも知られ、サルデーニャ王国がイタリア王国となると、その初代首相になりました。現在は、ワイン博物館や州立ワインショップ、レストランとして使用され、名産品である白トリュフのオークションが開催されるのもこの城です。

モンフェッラート地方のブドウ畑は丘の起伏を利用したところが多く、さらにその頂上には城館が建っていて、独特の美しい風景を作り上げてます。
人口1万人の小さな町ニッツァ・モンフェッラートを中心に、その周辺ではメジャー品種バルベーラ種を使った赤ワインが生産されています。

バッソ・モンフェッラート地区には岩をくりぬいて造ったワインの貯蔵庫がたくさんあります。
カネッリ村周辺では、マスカット種を使ったスプマンテが数多く生産され地下約30mに造られた「大聖堂」と呼ばれる温度・湿度を自然の力で管理する空間で貯蔵され、世界遺産登録時には、その建築学観点から高く評価されました。

<イタリア最高品種ネッビオーロ>

ネッビオーロNebbiolo品種は、ピエモンテ州を代表するバローロやバルバレスコにも使用されている黒ブドウの品種です。ピエモンテ州だけでなく、イタリアの中で最も高貴なブドウ品種の一つです。
「霧」をイタリア語で「ネッビア Nebbia」といいます。ネッビオーロ品種は、晩熟型で収穫時期が遅く、10月から11月の霧の多い時期に収穫されること、またブドウに付着する白い酵母の量が多く、それが霧に見えると言うことからも、この名前が付けられたそうです。
ネッビオーロ品種の歴史は古く、1世紀にはネッビオーロらしき品種についての記述が残されており、13世紀に品種名が文献に登場し、14世紀にはすでに有名な品種として紹介されていました。
最高品種のネッビオーロを使用したワインは、非常に飲みやすい味わいの特徴があります。3年以上の熟成を経てから、出荷することが許されま す。優良なものは、20年以上もの熟成に耐えることができます。この地域の最適な土壌があることで、良質なワインを生産することができます。ネッビオーロ品種は、栽培が難しく、非常に繊細な品種で、テロワールの個性を反映しやすいという特徴から、ピノ・ノワールと比較されることもしばしばあります。
ネッビオーロ品種の特徴は、発芽時期が早いにも関わらず、収穫時期が遅い晩熟型の品種で、日照が不足する北向きの斜面では優れたブドウにならず、病害リスクも高いことも特徴です。ブドウは果皮が厚く、種に含まれるタンニンも多いため、醸造次第でタンニンの荒々しさが発しやすい繊細な品種です。そして、土壌によって全く異なる性質のワインができるのも特徴なので、土壌や気候といったテロワールを表現しやすい品種であることから、ブルゴーニュを代表とするピノ・ノワールと同じく、ブレンドされずに単一品種で醸造することが多いのも特徴です。

** ネッビオーロの主な産地 **
ネッビオーロ品種の主な産地はピエモンテ州から始まり、ロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州などのイタリア北部が中心です。栽培条件は非常に難しく、原産地のピエモンテ州でさえ、栽培は限られた地域に限定されています。地域ごとにクローンも存在し、多くの別名があるのも特徴です。ネッビオーロの代表的な産地はピエモンテ州で、最も有名なのがピエモンテ州南部のランゲ地区で、バローロやバルバレスコを擁しています。このランゲ地区のネッビオーロには「ランピア」「ミケ」「ボッラ」の3種のクローンが存在すると言われています。「ランピア」は生産量・栽培量ともに最も多く、「ミケ」は限られた生産量で品質が高い。「ボッラ」は現在ほとんど栽培されていません。
ガッティナーラやゲンメを代表とするピエモンテ州北部でも、ランゲ地区と並ぶ高品質のネッビオーロが生み出されています。この地方ではネッビオーロは「スパンナ」と呼ばれ、19世紀には栽培面積も大きく、バローロ、バルバレスコ以上の名声を築いていましたが、近年は生産量が減少傾向にありました。しかし地元生産者の努力と、より女性的でエレガントな味わいが再度注目を浴び、現在は再び隆盛を迎えつつあります。
ピエモンテ州の他にネッビオーロ品種が多く栽培されているのが、ロンバルディア州とヴァッレ・ダオスタ州です。フランチャコルタで有名なロンバルディア州では、ネッビオーロは「キアヴェンナスカ」と呼ばれており、代表的なワイン、ヴァルテッリーナは「山のワイン」として親しまれています。またスイス・フランスと国境を接するヴァッレ・ダオスタ州では「ピコテンドロ」や「ピクトゥネール」と呼ばれ、代表産地であるドンナスのワインが広く知られています。

** ネッビオーロの味 **
ネッビオーロで造られるワインの外観は、色が明るめで、若いうちでもオレンジがかったガーネット色を帯びるのが一般的。バラやチェリーの芳香があり、熟成によってキノコやタバコ、トリュフ、プルーンといった複雑性に富んだ香りへと変化していくのが魅力です。
そして最大の特徴は、しっかりとした酸と豊富なタンニン。純度が高く充分な熟成に耐え得るネッビオーロのワインは、まさに「高貴」という言葉がぴったりです。
また、土壌や気候などのテロワールによっても味わいは異なり、例えば、バローロやバルバレスコのような石灰質泥灰土の土壌では複雑で長期熟成向きの個性に、ロエロ地区のような砂地やガッティナーラなどの火山性土壌では繊細で芳香に富んだ個性を発揮します。

** ネッビオーロの料理と相性 **
タンニンがしっかりとしたネッビオーロと相性が良いのは、ミートローフやローストビーフ、骨付き仔羊の香草ローストなどのお肉料理。地元では牛肉をバローロで煮込む贅沢な「ブラザート・アル・バローロ」が、ネッビオーロとのマリアージュの定番と言われています。日本の料理なら良質のすき焼きが適切だそうです。また、熟成を経て複雑な香りを放つネッビオーロには、ピエモンテ州特産のトリュフを使ったお料理やマッシュルーム、椎茸といったキノコ料理がお勧めです。

<ピエモンテ州の17のDOCG認定ワイン>

ピエモンテ州では、DOCGに17とDOCに42 (イタリア全国DOCG73とDOC332)のワインが認定されており、IGTはありません。
**白ワイン**
Alta Langa
Asti e Moscato d’Asti
Cortese di Gavi o Gavi
Erbaluce di Caluso
**赤ワイン**
Brbera Nizza
Barbaresco
Barbera d’Asti
Barbera del Monferrato sup.
Barolo
Brachetto d’Acqui
Dolcetto di Dogliani sup.
Dolcetto di Diano d’Alba
Dolcetto di Ovada sup.
Gattinara
Ghemme
Roero
Ruchè di Castagnole Monferrato

<DOCG赤ワイン>
・DOCG認定のネッビオーロ種から作られる赤ワインのBaroloバローロやBarbarescoバルバレスコで有名なピエモンテは、 ブドウ畑は丘陵栽培で、ランゲ、モンフェラート地方に見られるアルプス前山地域の推積土壌に属しています。 このため 中程度もしくは、長期保存熟成の赤ワイン醸造に適しています。
・ネッビオーロ種から醸造する赤ワインとして、しっかりしたボディーでありながらタンニンの控えめなRoeroロエロとGhemmeゲンメ、スパンナ種主体のGattinaraガッティナーラ、ブラケット種100%で醸造する発砲性赤ワインのBranchetto d'Aquiブラッケット・ダックイなどがお馴染です。
・ドルチェット種100% Dolcetto di Dogliani Sperioreドルチェット・ディ・ドリアーニ・スペリオーレ、 同じくドルチェット種100% Dolcetto di Diano d'Albaドルチェット・ダルバ。
・北部のもうひとつの主要品種であるバルベーラ種主体の赤ワインBarbera d'Astiバルべラ・ダスティとBarbera del Monferratoバルべラ・デル・モンフェッラートがピエモンテ州はDOCG赤ワインの宝庫となっています。またDOCにとどまるものの、バルベーラ種醸造Barbera d'Alba バルベーラ・ダルバといった人気の高い赤ワインもあります。

<DOCG白ワイン>
・甘口で香りがよいモスカートビアンコ種から作られるAstiアスティ、辛口でやや酸味のコルテーゼ種主体のGaviガヴィ。

<代表的DOCG認定ワイン>
Barolo DOCG 
産地:アルバを中心とするランゲ地区。アルバを挟んでバローロと数キロ離れた反対側バルバレスコ,ネイヴェ、トレイゾの村中心に拡がっています。
・「バローロ」は、長期熟成に耐えることから「イタリアワインの王様」と言われ、ボルドーやブルゴーニュの名だたるワインと比べられるイタリアを代表するワイン。
・帯状に伸びる丘の形状が舌を伸ばした形に似ていることから「ランゲ」と呼ばれます。
・アルバはトスカーナのサン・ジミニャーノと同様に塔の町として知られ、周辺で造られるピエモンテの著名なワインの集散地です。
・「バローロ」を生み出すネッピーロ種はピエモンテ地方を中心に古くから栽培されてきた品種で、13世紀の古文書に登場します。
・遅摘みで冷涼な気候を好むため栽培が難しいと言われ、頑強なタンニンを持ち、長期熟成によってその本領を発揮するワインです。近年はその製造法は大きく変化し、1990年代以降生産者の多くが小樽による熟成に変えたことによって、若くても飲めるものも醸造されるようになりました。
・一般的にあまり濃くないルビー色でしたが、近年濃いものが増えてきています
・個性的な香りを含み、洗練された調和を持つ赤ワインで、70%は輸出。
・バローロはその多くが単一葡萄園で造られています。ブルゴーニュのコート・ドールのように、生産者も多く、整然と区画された葡萄畑「クリュ」が眺められます。

Barbalesco DOCG
産地:大部分はタナーロ川の南の傾斜面にある単一葡萄園「クリュ」の選ばれた葡萄
・バローロと並ぶ長熟赤ワイン。
・生産量はバローロの半分以下。
・バローロと同じネッビオーロで醸造し、頑丈で、厳しく、優雅な面を持つ点ではバローロと共通しているが、最強のバローロには及ばなため、一般的には、「バローロの弟分」として知られています。
・ブーケを強くするための樽と瓶での熟成(4~8年)も、バローロより短いですが、時にバローロ以上の繊細さと調和の取れた品質を備えています。
・生産者では、モダニストのアンジェロ・ガイヤと伝統主義者のブルーノ・ジャコーザが最高の評価を得てきましたが、現在ではプロドゥットーリ・デル・バルパレスコ,マルケージ・ディ・グレーシイ,規模は小さいながら少数の生産者たちも賞賛されています。

Gattinara DOCG
産地:北部ガティナーラ村周辺の標高400mの丘陵地(氷河によって作られた堆積土壌)
・ネッピーロ種90%以上使用し、ボナルダ種を加えて醸造。
・長熟ワインで5~12年が飲み頃ですが、中には20年以上の熟成に耐えるものもあります。
・輝くガーネット色、木苺の香り、熟成するとスミレの香り、アーモンドのソフトな苦味を持つフルボディのワイン。
・生産量は45万本と少ないが、その60%がアメリカ、ドイツ、日本に輸出されているそうです。
・ワイン醸造の歴史は古く、古代ローマ時代からアンフォーラや葡萄収穫時の厳しい規定などが描かれた文書が見つかっています。

Ghemme DOCG
産地:畑はピエモンテ北部のゲンメの村周辺
・ネッピーロ種75%以上使用しボナルダ種を加えて醸造。ガッテナーラに並ぶピエモンテ北部の長熟ワイン
・ガーネット色で熟成に従いオレンジ色を帯び、スミレを思わせる独特の香りを持つ力強いワイン。 生産量は非常に少なく、ほぼ国内消費。
・ゲンメにおけるワイン醸造の歴史はピエモンテ地方で最古と言われ、古代ローマ以前のエトルリア人のものと思われる紀元前7世紀の葡萄の種が発見されています。

Roero DOCG
産地:アルバの北側を流れるタナロ川の北に位置し、タナロ川をはさんでバローロ、バルバレスコの生産地と反対側に位置するサントステファノ・ロエロ地域
・赤ワインはネッビオーロ種、白ワインはアルネイス種からワインが造られている。
・ロエロ地域のワインの品質向上は最近のことで、DOCG昇格は2004年。高騰したピエモンテのワインの中ではコストパフォーマンスが良いです。
・Roeroはネッビオーロ種(95~98%)に若干アルネイス種を加えて造られる赤ワイン。
・ルビー色で熟成に従いガーネット色を帯びて、デリケートで果実味があり、熟成するとエーテル香を放つようになるバランスの良い辛口。

Roero Arneis DOCG
・稀少なアルネイス種で造る「辛口白ワイン」。昔は甘口でしたが、今日はコルテーゼ種と並び、ピエモンテ地方を代表する白ワイン。
・アルネイス種は、かっては忘れられた存在でしが1960年代に復活。トリノ大学での研究成果が農家に伝わり、優れた苗が均一に植えられるようになったことに由来します。
・ワインは薄めの麦藁色で、独特のデリケートな草や花の香り、果実味があり、旨味を含んだワイン。通常単醸ですが、時にコルテーゼ種やファヴオリート種などと混醸されることもあります。

Asti & Moscato'Asti DOCG
産地:アステイ,クーネオ,アレツサンドリア3県の南モンフェツラート,東ランゲ両地方の広大な地帯の険しい丘陵
・Astiアスティは、甘口スプマンテで、「モスカート・ダスティ」は弱発泡性の甘口白ワイン。
・モスカート・ビアンコ種100%。年間6万キロリットルの生産量は上級ワインの中でもキャンティに次ぐ。・カネッリの町に集中している大手生産者によって醸造。
・大量生産技術は、清澄済みの果汁をアルコール(7~9%)と残存糖分(3~5%)のバランスが完全な形になるまで密閉したタンクで低温発酵するので、さわやかな甘さと程よい力強さ、生き生きしたアローマを持つワインになります。
・かつては「貧乏人のシャンパン」などと言われた時期もありましたが、約75%がアメリカ,イギリス、ドイツなどに輸出され、品質は向上しました。

Moscato'Asti DOCG
産地:モスカート・ダスティは殆どがアルバとカネッリの間の標高の高いランゲ丘陵の小規模農園
ベースは、アステイ・スプ マンテと同じですが、アローマと風味を保つためにモストをフィルターに掛け、発酵はアルコール度5~6%に達し甘いワインを造ります。新鮮な風味はクリームのようです。

Cortese di Gavi DOCG
産地:ピエモンテ南部のガヴィの町中心
・Corteseコルテーゼ種醸造の辛口白とスプマンテワイン。
・コルテーゼ種は、1870年頃からブドウ研究家グループによって認められ、20世紀初めのフィロキセラ禍以降、飛躍的に生産量が増大。寒さには強い品種ですが、南向きの畑での栽培が条件。
・1970年代~80年代、世界中で知られるようになり、「黒ラベルのガヴィ・ディ・ガヴィ」で有名。ラ・スコルカ社のヴィットリオ・ソルダーティの功績のおかげ。
・オーク樽使用でまろやかで、総体的に水準が高く、麦藁色で、繊細かつ上品な香りとシャープな酸味を持つ調和の取れた辛口。