イタリアとヴェネチア 新型コロナウイルス情報

イタリアは、世界で初期の頃から感染が広がった国でした。
2月の下旬から爆発的に感染が広がり、3月上旬にはロックダウンで外出自粛発令、3月中旬には外出禁止発令となりました。
世界中から年間2500万人以上の観光客が訪問するオーバーツーリズムで有名なヴェネチアでしたが、今や街中は警官と買い物のために移動するヴェネチア人しか見かけません。大型観光船から観光客用水上タクシーも一切なくなり、交通量が減って島の空気と運河の水も浄化されました。そこで、写真にあるワニやネッシーが運河に現れたフェイク写真まで出回りました。
消毒もされ、静まり返って空気の澄んだサンマルコ広場とリアルト橋(写真)

イタリアの外出禁止令は、買い物、医療機関、銀行、郵便局以外の目的、不急不要以外では外出できないので、友人に会うこと、友人宅訪問も禁止で、同居者のみと家で過ごすことなります。当初は、そこまで厳しいとは思っていなかったイタリア人も多く、多くの人が罰金の対象になっていました。イタリアは、最初の自粛令の時から法律で取り締まっているので、警察が出動して、厳しく罰金徴収しています。ちなみに、400〜3000ユーロの罰金です。非常に厳しい首相令で規制されているので、罰金も発生しやすいわけです。罰金制開始して、1ヶ月以上経っても、未だに一日1万件超える日もあります。
ちなみにイタリアの人口は約6千万人(日本の約半分)で、その内22.8%は65歳以上です。ヴェネチアの島の人口は5万3千人で、その内25%は65歳以上です。

散策、犬の散歩も家から200m以内です。野外運動は禁止です。それゆえ、3月初めにジムが閉鎖され、ジョギング、野外運動やサイクリングを行っていた人たちは、家で体を鍛えるしかありません。家周辺200m以内ということは、散策とは言いがたい区域内を歩くことになります。それでも、私の友人はMap Circleアプリを使って200m内を毎日5kmを歩いています。私は許されるものかと、半信半疑だったのですが、昨日、その友人が警官に止められて、200m以内か確認されたので、問題なかったそうです。

イタリア本土側は、車があるので、ロックダウンやその他の様々な理由で反則しやすく、罰金件数が多いようです。ヴェネチアは、隔離された島で、車もありませんし、ある意味反則しにくい環境にあるので、罰金件数は少ないわけです。それでも、自家用ボートで不急不要以外の理由で移動や住宅から離れた場所に買い物に行き、罰金の対象にもなった人もいます。今や、警察が街中から道路で反則していないか、巡回する姿は当たり前になりました。

新型コロナウイルスに関連する皮肉った画像が友人たちから送信されてきます。写真の絵画はご存知の方も多いと思いますが、ルネッサンス期を代表するイタリアの画家ラファエロ・サンティの作品『アテナイの学堂』です。「アテナイの学の前で巡回する警官たち」と言ったところでしょうか。
※『アテナイの学堂』は、ラファエロがローマ教皇に仕えた1509-1510に描かれました。バチカン宮殿の4部屋ある「ラファエロの間」の一部屋「署名の間」の壁画(フレスコ画)です。アテネの学堂に集うギリシャの有名な賢人たちを描いています。