ムラノガラス バーナーワーク

バーナーワーク

ガラスの成形技法の一種で、バーナーの炎でガラスを熔融し、成形します。別名では、ランプワーク、フレームワークと呼ばれます。

紀元前4000年ごろに紀元を持つといわれるガラス技法で、初期段階では、装飾品などの制作に行われています。棒ガラスや管ガラスを使うことが多く、吹き矢の炎でガラスを溶かし、とんぼ玉(柄が入った小さなガラス玉ビーズ)やガラスの人形等がよく知られていますが、グラスやアクセサリー全般、オブジェや彫刻まで制作可能な技法です。

使用するガラスは、すでに棒状に成形されたものを炉の中で製造し、後の段階で溶かします。長い年月の間に、吹き矢のような進化を遂げた道具もあります。

当初は、動物性油脂を入れたランプ(ランプワークの名の由来)から炎を出し、最初はストローで焚き、その後、小さなステーションでは足で操作する蛇腹を使用していたそうです。ランプワークとガラスビーズ細工が最も

発展したのは1500年代以降で、植民地時代と新しい市場の開拓に後押しされ、ビーズ生産のための大規模なリードワークが盛んな市場を誕生させました。ヴェネチアンガラスビーズは、文字通り世界中に輸出されました。また、ムラノ島のガラス産業は、炉での芸術的なガラス生産が停止した際にも、ビーズ製造に使用するガラス棒の生産を継続するために炉を稼働させ、その存続に貢献しました。

ムラノガラスがアートガラスとして有名になったのは、ホウケイ酸ガラスなどの他のガラスに比べて低温で溶けるソフトガラスであり、ゆっくりと冷えるため、職人の手によって形を整える時間があります。このタイプの(柔らかい)ガラスの欠点は、温度変化に非常に敏感であるため、加工時に注意が必要で、特に450°から300°の間は、ガラスに張力がかかり、割れてしまう可能性があるため、可能な限り、ゆっくり冷やす必要があります。

腕の優れた職人は、ホウケイ酸ガラスという非常に硬いガラスを使うこともできます。このガラスは温度変化に弱く、柔らかいガラスよりも熱い炎を必要とします。

使用するガラスや目的とする形にあわせて二通りのバーナーがあり、軟質ガラスを融かすためのエアーバーナーと硬質ガラスを融かすための酸素バーナーとがあります。

使用バーナー別カテゴリー

  • エアーバーナー:とんぼ玉、細工物・彫刻など
  • 酸素バーナー:アクセサリー、器、理化学器具など

『グラス&オブジェアート作家アルド・ボスコロ バーナーワーク』写真:ガラス作家アルド・ボスコロ氏と作品

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Aldo Boscolo https://www.glassthink.it