2014年 レッジョ・エミリア教育

2月にヴェネチア郊外の小さな街で、有名な美術教育を行っている小学校を視察しました。大変興味深い視察でした。各学年1クラス20〜30人しかいないようなローカルな小学校で、元気いっぱいで、好奇心旺盛な子供達と、素敵な美術教員に出会いました。実はこの先生は私の母校ヴェネチアの国立アカデミア美術学校の先輩でした。子供達の自由な発想や意見を尊重し、単なる技術を教える美術教育にとどまらず、社会、文化的な出来事の現実を美術教育に取り入れて、子供達の自由な発想を活かし、視野を広げる方法でした。全く従来の小学校美術教育を超え、造形表現を通して育成に対する幅広い教育を行っているように思えました。現代アートの教育にも行っていました。写真を見ていただければ理解できますが、小学生低学年とは思えない技術で、作品にもよりますが豊かな色彩を基調に、個人作品から、グループ作品の大作等もありました。例えば、あるグループ作品は地元の銀行で購入され、銀行に飾ってありました。 今回の視察のお客様は、大学で「教育」を教えられている教授の方々でした。今日の日本の教育のあり方、指導方法の難しさを語られていました。今回はイタリアの様々な地域での視察をされるそうでしたが、最も重要な目的地は「レッジョ・エミリア」でした。今回の視察で「レッジョ教育」が目的と知り、視察事前に勉強しました。イタリア北部のレッジョ・エミリアという人口約16万人の小さな町で第二次大戦後に始まった幼児教育の理念。地域全体で芸術教育に力を入れています。この教育を実践している学校が、世界の最優良校ベスト10入りし、世界の注目はより高まりました。欧米をはじめ、日本でも注目されており、教育実践を紹介する書籍やビデオも多数製作されいます。レッジョ教育の大きな特色は、デザイナーや芸術家と教育専門家が共同で保育活動をしていることです。「子どもは100人いれば100人の個性があり、100の可能性がある」各自の能力はそれぞれ尊重され、共に生きるという考えのもと、独自の理論と実践で子育てを行っています。興味ある方はこちらの資料をお読みになってみてください。この視察を行う前にも読ませていただき、大変参考になりました。http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/affiliate/misawa/download/MISAWA_study... *東京大学情報学環 助教授佐藤朝美さんが書かれた資料です。

2月は、また数年ぶりに数日ローマ滞在して仕事を行いました。一日早めに到着してまずは、数年ぶりの再会となるローマっ子の女友達ダニエラに会って、スペイン階段近くの私のホテルに迎えにきてくれました。久しぶりのローマを思い出す為にも、ホテルからローマ中心街のモニュメントを案内してもらいながら散策して、ローマっ子人気地区のおしゃれなバーのHappy hours(食べ放題盛りだくさんおつまみタイム)でAperitivo(アペレティフ食前酒)を飲みながら近状報告雑談1弾を楽しみました。おつまみを食べすぎて、お腹いっぱいになってしまい、少し散策して、スペイン階段近くの喫茶店で、落ち着いて互いの近状報告雑談2談を語り合いました。この散策中、そこら中でローマ時代の遺跡に巡り会い、やはりローマの街は何とも魅力的だと実感しました。 2日目からじっくり仕事開始。お客様の希望で「法王の謁見」にも参加。人気のあるフランチェスコ法王には常に歓声ががあがり、世界中から謁見に公式参加していた会社、学校などは名前が読み上げられていました。法王の演説はヴァチカンの国籍の異なる聖職者達によって訳され、公式訪問している各国籍の人々にその内容が伝わるようになっています。演説中、舞台両脇には大型画面で、法王の映像が映されます。そして謁見参加者と接近して挨拶する為に車で循環し、握手したりもします。 通常通り、仕事の食事の内容はお客様の希望に会わせてチョイス。ランチは現地人気のピッザリアやトラットリアでローマピザやローマ料理を満喫。やはり地元の人で賑わうレストランは美味しいものです。

ディナーはローマの今話題の様々なミシュラン星付きレストランに行きました。ミシュランレストランによくありがちな、どれも「胃を満足させる」と言うより、「話題性とパフォーマンスで満足させる」レストランだと思いました。特にこの印象が強かったのは「La Pergolaラ・ペルゴラ」(カヴァリエーレホテル内)で、ローマでも唯一3つ星をとっているレストランです。シェフはドイツ人。ホテルの最上階にあり、広く、ローマの眺めの良いレストランでした。接待などには適したレストランでした。いわゆる3つ星レストランと言わんばかりの堅苦しさが少々感じられました。少し過剰に思えるサービスが印象に残っており、その割に料理の味はと言いますと・・・。今回はお肉の焼き加減が希望のミディアムとお願いしても1回目はレアすぎる。理由を説明して作り直してもらっても2回目も全く同じ全くのレア。理由を聞いたら、この料理はこれ以上火を通したら、シェフ本来の料理でなくなってしまう、とのこと。結局お客様は口をつけませんでした。ミシュラン1つ星から3つ星レストランをイタリア各地で行きましたが、料理、サービス、環境には、どれもばらつきがあり、正直星数の目処がどこにあるのか明確に理解できません。
今回はも1つ星「Il Convivo Troiani(イル・コンヴィーヴォ・トロイアーニ)」の方が料理もサービスも良かったと思いました。それ故、11月に再び行きましたが、「サービス面、料理面共々、残念ながら質が落ち落ちていて残念でした。お勧めなのは「アローマ」です。星はついていませんが、眺め、環境、サービス、料理全面において気に入っているのが、コルッセオがガラス張りで正面に全景できます。http://www.aromarestaurant.it/en/

4月には、VIP170人のビッグイヴェントの為に約1週間コーディネーターとして企画の仕事を行いました。数年前から何度にも重ねて、クライアントの下見訪問を受けながら企画を完成させ、中でもリド島のヴェネチア映画祭会場を使用したメインイヴェントは、オペラ、演奏なども取り入れ、ヴェネチアならではの仮面を使用したディナーショーとなり、大成功を納めました。スーパーハードな内容とスケジュールを続行し、無事終了することができたことは感激しました。同僚達には、この仕事で殉教したと言われましたけど(笑)。