高潮情報

ヴェネチアには高潮による浸水の問題があります。イタリア語では「アクア・アルタ」、英語では「ハイ・ウォーター」と呼んでいます。
一般的には、9月から4月までが「アクア・アルタ」の時期とされています。

高潮はヴェネチアの島全体を同一に浸水させるわけではなく、各地域で海面からの高さの違い、島全体に張り巡らされている運河からの距離、浸水の原因ともされている下水道や排水設備の配置など、様々な要因があります。
過去の研究によると、通常の潮位より潮位 90cmまでの高潮の場合、海面からの高さが低い地域や、排水設備が近い場所は浸水しやすいですが、それら場所を避けれることが可能であれば、通常通り歩けます。
ただし、90cm以上になってくると、浸水している場所も増えてきます。通常の潮位より潮位 120cm以上になると、島の約1/3が浸水するそうです。
実際、浸水した場合の対処法は、長靴を履くか、浸水しやすい場所に並べられている足場を歩くかです。足場で全ての浸水している場所をカバーできているとは限らないので、長靴を履いて移動することが最も便利です。

長靴は、一時的な対処として、靴から膝下までを覆う長靴式レインコートのようなものが、街中のお土産物屋で6〜10ユーロで売られています。
または一般のゴム製のものが10ユーロ位で購入できます。旅行者にとって、ゴム製の長靴を持ち帰るのは大変で、使い捨てになってしまうことも多いので、折りたたみのできる長靴式レインコートの方をお勧めします。

ヴェネチアの島の一部に設置された観測所で計測される下記のデータが基準になっています。
潮位監視予報センターでは、海洋データや気象データを分析して正確な予測を出しています。
通常48時間前からの予報も出されていますが、正確なのは48時間内とされています。

通常の潮位:- 50〜79cm

イエロー・レベル  通常の潮位より潮位 80〜109cm 上昇
オレンジ・レベル  通常の潮位より潮位 110〜139cm 上昇
レッド・レベル   通常の潮位より潮位 140cm 以上 上昇

アクア・アルタ警報:110cm以上になる場合、4段階に分かれてサイレンが鳴ります。サイレンを理解するには、音を数えることで理解できます。サイレンは何度か繰り返して鳴ります。
・110 cm : 一音が同音で長引く
・120 cm : 二音が高音になっていく
・130 cm : 三音が高音になっていく
・140 cm 以上 : 四音が高音になっていく

潮位監視予報センターのサイト、電話サービス、新聞、掲示板、水上バスの乗り場などを通して伝達されます。ヴェネチア市のサイトからも、登録すればメールや携帯に高潮予報のメッセージが送信されるようになりました。
また、高潮アプリを携帯にダウンロードして、ヴェネチアの島各地域の浸水状況が確認できるようにもなりました。
一方で、高齢者はネットや携帯を使いこなせない方々もいるので、登録さえすれば、メールやSMSの代わりに、自動的にコンピュータで携帯電話に連絡が入るようになっています。
イタリアも日本同様に高齢化が進み、特にヴェネチアの島は高齢者の住民が多い地域です。そんな中で、高齢者にむけた大変有益なシステムが取り入られるようにもなりました。

下記のヴェネチア市のサイト情報で、当日から4日間のお水の状況が、6時間きざみで確認できます。

http://www.comune.venezia.it/flex/cm/pages/ServeBLOB.php/L/IT/IDPagina/1748