物価

ヴェネチアはイタリアの中でも物価の高い町とされています。理由は2つあります。1番目は世界の観光都市で観光地価格というのがあります。2番目はヴェネチアが島であると言う立地条件にあります。

1.観光地価格

バールで食べるサンドイッチやパニーニからレストランの食事まで高いです。ピザは一番シンプルなピザ・マルゲリータ(Pizza Margherita)で安くて8ユーロです。他の街なら3分の2または半額で食べられるところさえあります。比較的庶民的なトラットリア(Trattoria)やオステリア(Osteria)、ヴェネチア風居酒屋のバカロ(Bacaro)でも、ハウスワインにパスタと他の一品を食べて食後 のコーヒー飲んで、一人30から40ユーロ位です。ですからイタリア的なコース(前菜、パスタ、メインディッシュ、デザート)を注文して中級のボトルワイ ンなど頼んだら、確実に70ユーロは超えます。とは言え、日本人でこのコース料理を1人で食べられる人はいませんから、コースで頼む方もいないと思いますが。ヴェネチアに限らず、イタリアは観光国ですから、何処に行っても観光客相手のレストランがあって、割安の金額で「ツーリストセットメニュー」なるもの がありますがお勧めしません。やはり好きな料理を1品ずつ注文するのをお勧めします。

2.立地条件

全ての生活物資はイタリア本土から船で運ばれます。日常生活で欠かせない食料・飲料品から、事務用品、電化製品、家具などまで。また、船で運んだ後、スーパーやレストラン、お店に運ぶには大型のトラック船が着ける場所に品物を荷物降ろした後は、人が旧式にリヤカーで運ぶしかないわけです。ヴェネチアの人混みの中を細い路地を通り、いくつもの階段式太鼓橋をわたって運ぶのでそれは大変なことです。それ故船の交通費や物を運ぶ人達の人件費がかかり、日常生活をしていても本土側よりも物価は高いわけです。人が生活していたらどこでも必ずごみ処理もしなければなりません。ヴェネチアは年間で2千万人以上の観光客が訪問する世界最大の観光都市の一つです。住民から発生する」ごみ以外に観光客から発生するごみや道端に捨てられるごみは相当な量になります。こうしたゴミ処理費用は基本的に住民が支払っています。ヴェネチア市が一部の観光客から徴収している入都税からゴミ処理が行われているようではありますが。ごみ収集も全て人がリヤカーで行い、ごみ収集船に載せて本土側の処理場まで運びます。それ故ごみ処理にも人件費や船の交通費がかさむわけです。こうした様々な理由により、基本的な生活費用がイタリア本土側より高くなるわけです。

3.ヴェネチアの不動産

ヴェネチアは非常に不動産が高い島です。賃貸でも購入する場合でも、若者が独立して住むには非常に高くつきます。それ故1970年代位からイタリア本土側に移り住んでいく若者が絶えません。近年はこの現象が強調され、若者の人口の減少が大幅に増加する一方でした。その現象を改善するためにヴェネチア市が結婚した若いカップルに援助金をだして家を購入数する手助けをしていた時期もありましたが、財政上の問題が発生し数年で終わりました。最近は契約して賃貸するよりも、数日滞在の観光客に貸すことを好む大屋が増えてきています。そうした中で更に不動産は高騰しています。一方で商人の街だけあって、店舗は更に高い賃貸となります。家の賃貸よりも店舗の賃貸の高騰は目を見張るものがあります。この現象は10年位前から起きています。それ故ヴェネチア人が経営していたカフェや洋服や雑貨品などの個人店が閉鎖して、中国人経営のカフェや皮製品と偽物を売るお店が続々と増えました。これだけヴェネチアの高額店舗でも購入することもでき、賃貸できるのが中国パワーのようです。

4.偽物製品に要注意

中国の偽物製品が当然のごとく出回っており、道端でまで売っています。道端の場合は明らかですが、店頭に並んでいる場合は観光客には見分けられないので、金額の安さに惹かれて知らずに多くの観光客が偽物や中国製品をヴェネチアで購入しているのが現状です。これはイタリア全土においてヴェネチアに限ったことではないですが、ヴェネチアが観光都市で、お土産が売れやすいのも影響しているようです。またヴェネチアの伝統産業であるヴェネチアンガラスも10年以上前から偽物の中国製品や外国製品が出回り、この数年で状況は悪化しています。一時期、ムラノ島のガラス職人達が伝統的なガラス製品を保護する意図で、ムラノ島職人協会を創立してガラス製品に貼る「ムラノ島製品シール」を作りましたが、プライスにしか目がいかない観光客はシールの存在なども知らず、気づかずに購入していくわけです。こうした時代の変化の中で偽物の中国製品や外国製品のガラスの市場にすっかり浸透されてしまい、工房や工場を閉鎖する現象も起きています。ヴェネチアに来て偽物の中国製品や外国製品のガラスを購入することを避けるためにもアドバイスです。写真で紹介するような1ユーロ商品を売りにしているようなお店、これぞとばかりにセール(ScontoやSaldi)を強調して、ガラスから仮面、小物、アクセサリーなど何でもありのようなお店は典型的な偽物の中国製品や外国製品を扱ったお店ですのでご注意ください。また、女性の方に強調して警告しておきます。そこらじゅうにあるカラフルな色合いを強調した革製品のお店は通常中国人のスタッフがいるのでわかりやすいです。全て「Made in Italy」と表記してありますが、イタリアの皮を使用していれば縫製を中国で行っても「Made in Italy」と表記できるようです。まずは金額をご覧になっていただければわかります。イタリアがどんなに皮原産国で国で日本で購入するより安いとしても、皮職人が製造した製品はそれなりの金額はします。製品だけみても見分けはつきにくいかもしれませんが写真にあるようなカラフルな革製品と中国人スタッフがいるお店なら間違いないです。間違った買い物をしない為にもご参考にして下さい。