イタリアの祝祭日

<イタリアの祝祭日について>

イタリアを旅行される際にも、参考にご利用いただけたらと思い、イタリアの祝祭日・休日について、ご紹介したいと思います。
イタリアの祝祭日・休日は、キリスト教の宗教関係のものが主な祝祭日になるので、一般の日本人には馴染みのないものがほとんどだと思います。 さらに、その多くは毎年日付が変わる「移動祝日」となります。 キリスト教では、最も重要な祝日である復活祭(イースター)が、『春分の日以降の満月の次の日曜日』と決められているので、 毎年その日付が変ります。それ故、キリスト教の行事・典礼が復活祭を基準にして、日を数えるので「移動祝日」となります。 そして、イタリア全土の祝日の他、各都市ごとに守護聖人の祝日もあり、該当する町のみが休日となるわけです。

<日本とイタリアとの時差、夏時間(サマータイム)>

イタリアは日本との間に-8時間の時差があります。例えば、日本の午後17:00がイタリアの午前9:00となります。 そして、イタリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中の日本との時差は-7時間になります。 サマータイムが実施されるのは3月最後の日曜日から10月の最後の日曜日までの期間です。つまり、3月の最終土曜日に寝る時に、一時間早めて眠り、逆に10月の最終土曜日に寝る時に、1時間遅らせて眠ると、翌日日曜日の朝目覚めた時に時間を合わせる必要がありません。

<イタリアの祝祭日、休日、記念日、イベント、お祭りのカレンダー> ※は各都市の守護聖人の日で、その都市だけ祝日となります。

1月

1月1日 元旦 / Capodanno
イタリアでは、元旦の日を大晦日のパーティーの続きとして祝う感覚のです。
1月6日 公現祭 / Epifania (Befana) (エピファニーア)
新約聖書で「東方の三博士(三賢者)」が登場します。イエス・キリストの誕生時に東方の三博士が拝みに来訪しました。 キリストの顕現を記念する祝日です。

※1月29日 聖コスタンツォの日 / San Costanzo)
ペルージャの守護聖人、聖コスタンツォの日。 ペルージャの祝日です。

2月

※2月14日 聖ヴァレンティーノの日 / San Valentino 
テルニの守護聖人、聖コスタンツォの日。 テルニの祝日です。
3世紀頃ローマ帝国時代の聖人、サン・ヴァレンティーノの日です。 出身地は、イタリア中部のウンブリア州テルニの守護聖人で、この町のみが祝日となります。 サン・ヴァレンティーノの名は、愛と優しさと同じ意味をもつようになり、殉教した日2月14日は聖人に捧げられ、世界中の恋人達がその思いを交わす日となりました。 サン・ヴァレンティーノは3世紀に生きたテルニの司教で、ローマの元老院によって迫害され、273年2月14日殉死しました。伝説では、聖人は異教徒の兵士とキリスト教の娘の結婚を祝福したと伝えられている為、聖人は恋人達の保護聖人となりました。サン・ヴァレンティーノの遺骸は、テルニの中心地から少し離れたところにある同名の教会に安置されています。遺骸の一部が骨壷に納められ祭壇の下に安置されているそうです。
毎年テルニでは、聖人の殉教した日に、聖人の生涯やそのメッセージに関わる様々な催しや行事が行われます。サン・ヴァレン ティーノの日、聖人の教会では、多くの若いカップルがその愛を誓って結婚の準備をするそうです。その他、テーマ「愛」に結びつけて、文学集会、講演会、短編映画、展示会、コンサート、イベントなど、異質な芸術分野の催しが行われるそうです。

謝肉祭(カーニバル) / Carnevale
カーニバルの語源は、ラテン語ではcarnem(肉)+ levare(取り除く)に由来します。元々は四旬節が始まる灰の水曜日の前夜に開かれる肉に別れを告げる宴のことでした。四旬節の断食の前に行われる祭りで、節制と質素な食事が始まる四旬節前の前に行われるカトリックの行事です。イタリアでは、水の都ヴェネチアで大々的に開催されます。約300万人の人々が訪れ、華やかな仮面と衣装をまとった人々が、街を練り歩き、街全体が大仮面舞踏会のようになり、大混雑します。毎日、サン・マルコ広場の特設舞台で様々なイベントが行われ、最後の週末仮面コンテストが行われ、毎日様々なイベントが行われます。カーニバルは、イタリア語でCarnevaleカルネヴァーレと言います。

肥沃な火曜日 / Martedi’ Grasso
復活祭の47日前の火曜日が謝肉祭の最終日です。灰の水曜日の前日にあたります。お祭り騒ぎで羽目を外して、多くのご馳走を食べ、仮装パーティーを楽しんだ日々の最終日となります。
キリスト教の四旬節の前に行われる祝賀。
もともと「謝肉祭(カーニバル)」は「肥沃な火曜日」まで一週間続く豪華な食事の事を指していました。栄養の高い高脂質甘いものを食べることが慣習で、「肥沃な火曜日」の後はキリスト教においては断食の期間が始まりました。

灰の水曜日 / Mercredi des Cendres
カトリックの典礼暦年四旬節の初日(復活祭の46日前)に当たる日で、教会では特別なミサが行われます。 前年の復活祭の1週間前に使われた「なつめやし」や「棕櫚(しゅろ)」の枝を燃やした灰を額に十字架の形に塗るという 祝別式と塗布式があります。自らが灰・ちりのような価値のない者である事を思いおこし、主の御前に深くへりくだるという意味があるそうです。
正式には「灰の日」と呼びます。なぜ灰の日と呼ぶのかは、この日にキリスト教徒が教会で額に灰で十字架の印をつけた儀式からきています。初期キリスト教時代、信徒は粗末な衣服を身につけ、灰の上に座り、それを頭にふりかけながら断食を行ったそうです。その後、灰の上に座る代りに額に灰をつける習慣に変わったそうです。

3月

3月8日 女性の日 / Festa della donna
イタリアでは女性の日に、男性が、女性に感謝の意味を込めて、ミモザの花を贈る習慣があります。恋人や伴侶に限らず、母親や女友だちまで、女性が互いにミモザを贈り合うこともあります。
3月19日 父の日/ Festa del papa
イタリアでは3月19日は父の日であると共に、聖ジュゼッペの日 (San Giuseppe)で、イエス・キリストの父親の日です。

復活祭の一週間前の日曜日 聖枝祭 / Domenica delle palme
「聖枝祭(枝の主日)」と呼ばれ、聖週間の初日で、その初まりを告げる行事が行われます。 イエス・キリストのエルサレム入城の際、住民がシュロの葉を振って迎え入れたという故事にちなんでいます。

4月

復活祭前の木曜日にあたる日 聖木曜日/ Giovedi santo
復活祭前の一週間は特別な期間ですが、中でも聖木曜日からの三日間は特に尊重され、特別な典礼や礼拝が行われます。 木曜日の日没から金曜日の日没まで。「最後の晩餐」から「イエス・キリストの死」、そしてお墓に葬られるまでです。 教会の典礼では、聖木曜日の「主の晩さんの夕べのミサ」にはじまり、翌日午後3時ころ(正式にはこの時間に典礼が行われます)に行われる聖金曜日「主の受難」の祭儀までです。

復活祭の前の金曜日にあたる日 聖金曜日 / Venerdi santo
「受難日」「受苦日」とも呼ばれ、 イエス・キリストの受難と死を記念する日で、福音書の記述をもとにイエスの受難を思い起こす特別な典礼や祈りが行われます。金曜日の日没から土曜日の日没まで。 教会は主の墓のもとにとどまって、主の死をしのび、祭壇の飾りを除き、この日はミサも行いません。

復活祭(イースター) / Pasqua
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日で、 キリスト教の典礼暦における最重要祝日です。 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝う移動祝日です。奇跡の人イエス・キリストは、数々の奇跡を起こしたといわれていますが、象徴的なのは死後の復活。イエスが予言どおりに死後3日後に蘇った為、半信半疑だった信者の信仰心が揺らぎないものになったそうです。
復活祭は春の自然の蘇りを祝う日でもあります。イースターは北方神話の春の女神「Eostre」に由来すると言われています。本来はキリスト教とは関係のなかった春のお祭りが、キリスト教の布教の際に融合されて普及したそうです。

復活祭翌日の月曜日 イースター・マンデー/ Lunedì dell'Angelo ( Pasquetta)
パスクアの翌日(月曜日)はPasquetta(パスクエッタ=小さなパスクア)、
あるいはLunedi’ dell’angelo(ルネディ・デッランジェロ=天使の月曜日)と呼ばれ祝日になります。パスクアを週末に控えると、水・木あたりから、あるいは丸1週間休みを取る人たちも多くみられるようになります。そして別れ際の挨拶がBuona pasqua!(良いパスクアを!)になります。ミニバカンスのような感覚ですね。

4月25日 イタリア解放記念日 / Festa della Liberazione
1945年4月25日にミラノが連合軍に解放されたことを祝う祝日です。

※4月25日 聖マルコの日 / San Marco
ヴェネツィアの守護聖人、聖マルコの日 です。 ヴェネチアの祝日です。

※4月29日 シエナの聖カテリーナの日 / Santa Caterina da Siena
シエナの守護聖人、聖カテリーナの日です。 シエナの祝日です。

5月 

5月1日メーデー (労働者の休日)/ Festa dei lavoratori(Festa del lavoro)
毎年5月1日は、世界各地同様、春の訪れを祝う日、あるいは労働者による祭典が開かれます。 イタリアでも労働条件改善を願う、労働者のための祝日。

5月の第2日曜日 母の日 / Festa della mamma

復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日 キリスト昇天祭 / Ascensione di Gesù
復活したキリストが昇天したことを祝う日で、またそれを記念するキリスト教の典礼暦の中では最も大きなお祝いの一つ。

※5月15日 聖ウバルドの日 / Sant'Ubaldo
イタリア中央部、ウンブリア州のグッビオの守護聖人、聖ウバルドの日です。 グッビオの祝日です。グッビオではこの日は、巨大ろうそく3本をそれぞれのグループが担いでのろうそく競争が開催されます。

復活祭から7週間目の日曜日 聖霊降臨祭 / Pentecoste                    
イエスの復活・昇天後、祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったことを記 念する日です。 日本では五旬節、五旬祭とも呼ばれています。

6月

6月2日 共和国建国記念日 / Festa della Repubblicas
   2001年より祝日に復帰しました。

※6月2日 聖ラニエーリの日 / San Ranieri
   ピサの守護聖人、聖ラニエーリの日。 ピサの祝日です。

※6月24日 聖ジョヴァンニ・バッティスタの日 / San Giovanni Battista
トリノ、ジェノヴァ、フィレンツェなどの守護聖人 聖ジョヴァンニ・バッティスタの日。
トリノ、ジェノヴァ、フィレンツェ各都市祝日です。

※6月29日 聖ピエトロと聖パオロの日 / San Pietro e San Paolo
ローマの守護聖人、聖ピエトロと聖パオロの日です。 ローマの祝日です。

7月

※7月15日 聖ロザリアの日 / Santa Rosalia
パレルモの守護聖人、聖ロザリアの日。パレルモの祝日です。

7月の第3土曜日 ヴェネチアの救世主の祭り / Festa del Redentore
毎年、7月の第3土曜日に開催されるヴェネチアの年中行事の一つです。夜はサン・マルコ広場対岸のジュデッカ島から上げられた花火を中心に、花火大会が大々的に開催されます。 16世紀頃、ペストが原因でで多くの市民を失ったヴェネチア共和国時代に、ペストが終わったことを
主キリストに感謝するお祭りです。

8月

8月15日 聖母被昇天祭 / Ferragosto
聖母マリアが人生の終わりに、つまり地上の生活が終わって、肉体と霊魂を伴って天国にあげられた事を記念する祝日です。 1950年に当時のローマ教皇ピオ12世によって正式に教義とされました。

9月

9月の第1日曜日 ヴェネチアのレガッタ / Regata Storica
毎年、9月の第1日曜日にヴェネツィアで開催される熱狂的なお祭りです。 起源は15世紀末にさかのぼり、海運国家であったヴェネチア共和国を思い起こさせる華やかに飾られたゴンドラによるパレードが繰り広げられます。 民族的な衣装をまとった人たちが、数多くの個性豊かなゴンドラを漕いでパレードをする様子は圧巻です。その後、ハイライトのゴンドリーニと呼ばれる小舟のレース(レガッタ/Regata)。

※9月19日 聖ジェンナーロの日 / San Gennaro
ナポリの守護聖人、聖ジェンナーロの日。ナポリの祝日です。

10月
※10月4日 聖ペトローニオの日 / San Petronio
ボローニャの守護聖人、聖ペトローニオの日です。ボローニャの祝日です。

※10月4日 アッシジの聖フランチェスコの日 / San Francesco d'Assisi
アッシッジの守護聖人、聖フランチェスコの日です。アッシジの祝日です。

11月

11月1日 諸聖人の日(万聖節) / Tutti i Santi(Ognissant)
全ての聖人と殉教者を記念する、カトリックの祝日です。 翌日の11月2日は「死者の日」とされ、ちょうど日本のお盆のようにお墓参りする習慣があります。

12月

※12月6日 聖ニコラの日 / San Nicola
バーリの守護聖人、聖ニコラの日。 バーリの祝日です。

※12月7日 聖アンブロージョの日 / Sant'Ambrogio
ミラノの守護聖人、聖アンブロージョの日。 ミラノ祝日です。

12月8日 聖母の無原罪の御宿り(聖母受胎祭)/ Immacolata Concezione
聖母マリアは、神の恵みの特別なはからいによって、その存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪の汚れとがを存在の初めから一切免れていた、という カトリックの教理に基づく祝日です。

12月25日 クリスマス / Natale
カトリックの総本山であるバチカン市国が存在する国イタリアのキリスト生誕を祝うクリスマスは、最大のイベントです。 街中に巨大なクリスマスツリーや華やかなイルミネーションが出現して、 プレセピオ(Presepio)と呼ばれる「キリスト生誕の場面」をテラコッタ製の人形で再現した模型なども飾られ、街全体がクリスマスムード一色になります。 当日は、家族や親族が一同に集まって祝います。

12月26日 聖ステファノ / Santo Stefano
最初の殉教者となった聖ステファノを記念する祝日で、 クリスマスから2連休となります。