イタリアの年末「Fine d'anno」 と年始「Capodanno」

ここ数年は日本でクリスマスから年末年始を過ごしてきましたが、去年のクリスマス・年末と今年の年始はイタリアで過ごしました。クリスマスは友人や友人の家族、親類などと24日のイヴ、25日クリスマスと26日のサント・ステファノを過ごしました。クリスマス前に友人の誕生日があったり、久しぶりに会った友人達との夕食会などもあり、クリスマスが終了した頃には、ギブアップでした。量を少しずつ食べても、種類もあるので結局量は多くなり、グラスが空になれば、いつもながら直ぐワインを注いでくれる寛大なイタリア人達のおかげで、ついついワインを飲みすぎてしまいます。クリスマス後は質素な野菜をベースにした和食が胃にやさしく、改めて和食の美味しさを感じずにはいられませんでした。

そして12月31日になると、日本では大晦日に縁起を担いでお蕎麦食べますが、イタリアでも同じ感覚をもった料理を食べます。それはコテキーノ(cotechino)という料理で、レンズ豆を添えて12月31日の夕食に食べます。レンズ豆はイタリアでは、福をよぶということ以外にお金を意味して「儲かりますように」という意味があるようです。イタリアでは年の初めにレンズ豆を食べると、その年はお金に困らないと言われていますので、この料理は縁起物の料理なのです。更にコテキーノは輪切りにして食べるので、それをコイン(お金)に見立てている要因もありレンズ豆と同じ意味がこめられているようです。

コテキーノは、もともとエミーリアロマーニャ州モデナ名産の豚肉と香辛料のみで作られる大振りなサラミソーセージです。コテキーノは腸詰めですが、豚足に肉を詰めるザンポーネ(zampone)という名物料理もあります。コテキーノは数百年前から作られていて、最初で記録に残っているのが16世紀だそうです。ザンポーネも同じ頃から作り始められ、どちらが古いのかは不明なようです。 年越しや一般的な食べ方は茹でて厚めに輪切りにしたものでその他は煮込んで食べることもあります。コテキーノの名前の由来は豚の皮を意味するコティカ(cotica)から来ているといわれています。一方でザンポーネ(zampone)は「動物の大きな足(ひづめ)」と言う意味があります。それがそのまま名前になっています。 フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州とヴェネト州(ヴェネチア州都)では、コテキーノの代わりに、ムゼット(Musetto)が食べられることもあります。コテキーノより少し細めのサラミソーセージです。コテキーノ同様に腸の皮にひき肉を詰める作り方で、食べ方も同じです。違いは豚の鼻口部分(ム‐ゾmuso)の肉をつかうことで、名前は「動物の鼻口部分のイタリア語「ム‐ゾ(muso)」から由来しているそうです。

と言うことで、12月31日は縁起担ぎに友人宅でより親しい友人達とコテキーノとレンズ豆を食べました。その後は、カウントダウンにむけて20人以上のパーティーに行きました。イタリアではクリスマスは確実に家族と親類と過ごしますが、年始は家族か、友人と過ごしますが、若い世代は友人と過ごすことが多いと思われます。カウントダウンになると、その場にいる親しい人も、初めて会った人も新年を祝って「おめでとう」と言いながら両頬にキス(baci)をします。正直人が多いと、この両頬キスも結構面倒になってきます。パソコンをステレオにつなげてYouTubeで画像をみながら、各自好みでセレクトした音楽をベースに踊ったり、懐かしの曲に聞き入ったりしました。このパーティーのメンバーにはなかなかの音楽マニアが多くて、懐かしの音楽やとてもマニアックで笑ってしまうような音楽を画像で見ながら踊れてかなり楽しかったです。あまりに楽しくて久しぶりに朝までパーティーに参加してしまいました。無論、まだ残っている人もいましたが。とりあえず去年のナターレ(Natale)と今年のカッポダーノ(Capodanno)は久しぶりにかなりイタリア的に過ごしました。

クリスマスから年末に食べた一部のメニューを写真でご披露します。12月25日に友人が作ったお得意の濃厚チョコレートケーキ。12月26日のサント・ステファノにいつもシェフ並みの調理を披露してくれるイタリア人ルカが調理した雄鶏(カポーネCappone)の丸焼きとロースとポテト。12月31日に年越しディナーで親友のシルヴィアが作ってくれたコテキーノとレンズ豆。どの料理もヘビーそうですよね~。でも、これら以外にも料理はテーブルに並びますからね。ご想像いただいても相当ヘビーなのわかりますよね(笑)。